「工業の島に潜入する -京浜島・城南島-」 レポート1

※2015年12月12日(土)実施。写真は下見時のものを含む。画像数が多いので2回に分かれます。


東京散歩革命シリーズも11回目。今回は都区内でありながらなかなか行く機会がない、埋立地にして工業地である「京浜島・城南島」を歩きます。鉄道系交通もなく、他の主要バス路線の通り道でもなく、商業地もほとんどなし。公園目当てでない限り、なかなか歩こうとも思わない立地です。


特にこれという事前ルートは決めていませんでしたが、○丁目ごとのマップを作って立地する企業について簡単に調べた資料を作り、参加者の興味が向けば歩きに行こうという姿勢で臨みました。実際の当日歩行ルートはこちらです


集合地は東京モノレール羽田線の昭和島駅。狭い狭いホーム。


券売機がひとつあるだけの東口、私が一番乗り。お客さんは他に誰もいません。


東口からの通路も細い路地のようです。ここではモノレールのポイント切替が間近で見られます。昭和島は追い越しがある駅なのです。



さて、集まったところで、まずは昭和島から橋をわたって京浜島に乗り込みます。今回の集合時間は11時半。「東京散歩革命」の散策会では初めて、みんなでご飯を食べることにしています。それがここ、京浜島勤労者厚生会館のレストラン・たんぽぽ。


土曜日でも営業しています。京浜島は店がほとんどなく、貴重な食事スポットです。まずは券売機で食券を買いましょう。中のカウンターで品目を告げて券を出します。水はセルフです。


カレーライス(野菜つき)、420円。いたって普通のカレーです。しかし工業地の労働者メシを味わうという大きな目標が達成されたので大満足です。たぶん。


すぐ北側に、唯一の売店と麺類の店があります。もしも次に来たらこちらに入ろうかと思います。



さて、ご飯も食べられたので、散策を開始しましょう。

工業地の散歩は街なかと違い、スケール感が狂います。どれくらい歩いたのか、見た目ではいまいちわからなくても実はけっこうな距離だったり・・・・。

ここは将来の道路用地なのか、変な空き地があります。壁が崩れているところも・・・。真っ直ぐ行くと運河に突き当たって曲がります。本当は橋でも作る予定だったのでしょうか。


突き当りのバイクの上に猫が。人がほとんど住んでいない地域ですが、猫はそれなりに住み着いています。トラックが天敵ですが、緑地も多く、のんびり過ごす姿があちこちで見られました。


北端部の道路。袋地っぽく誰も来ない場所であるせいか、街路樹下の家庭菜園化が進んでいます。



京浜島つばさ公園に到着。羽田空港のすぐ向かい側です。


風向きによっては間近で着陸機が見られます。



公園には主な就航航空会社の一覧が貼ってありました。



公園の反対側にあるレトロな自販機スペース。京浜島には店がほとんどないため、自販機だけはかなりの数があります。下見の時はかなりの自販機の写真を撮りました。これを網羅するのも面白そうです。


この自販機のすぐ横には、城南板金工業協同組合の移転記念碑が所在なく縦置きされています・・・。京浜島は京浜1-9区のうち6区にあたり、昭和14年に計画されたものの埋め立てが終わったのは昭和45年頃といいます。埠頭として使用するはずでしたが結局は工業地となり、様々な工業系の18組合が進出しました。



空港近くのせいか、かなり低い見晴らし台。



京浜島つばさ公園の反対側の角へ。



こちら側でも猫が住み着いています。



海側に降りる階段の途中に謎の大仏(小さい)を発見。いったい誰がこんなところに・・・。


ちなみに今回の散策で唯一の石仏です。



その2に続きます


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