※実施日は5月16日(土)ですが、掲載写真は5月2日の下見のものを含みます。
一定規模の団地や駅前団地では住民の利便のために、団地内の1棟か2棟の1階部分に店舗スペースが用意されていることがあります。これらは建て替えられるまではずっと建設当初の雰囲気を残していることが多く、立地も中庭的で独特なものが多く存在しています。
しかしながらそろそろ団地自体が建て替え時期ということもあり、赤羽や花畑では大規模な工事も始まっています。今回はまだ残っている団地店舗を見てみようという企画です。
東京都足立区は戦後~高度成長期に急速に開発された宅地が多いため団地もまた多く、丹念に見ていくとたくさんの団地下店舗が発見できます。
出発地は東武線の竹ノ塚駅。ここは駅ロータリーを囲むようにUR竹の塚駅前団地(1967年築)があり、その1階が駅前商業地の一角を担っています。当然のことながら、今回訪ねて行くうちではいちばん賑やかな店舗群です。
ここから北へと向かいます。すぐ北の都営第2竹の塚アパートの店舗棟はなくなってしまいましたが、その先の都営西保木間四丁目アパート(1967-1968年築)の店舗は、私が商店街歩きをしていた頃からのお勧め物件です。広い庇の下に駄菓子店・食料品店・郵便局などが並んでいます。
団地にも都営・区営・UR・住宅供給公社などいろいろありますが、団地下の店舗スペースが多いのは東京では都営アパートでしょう。
ここからは東へと進路を変えていきます。東京散歩革命シリーズでは、テーマ以外の小さなスポットも逃さず回っていきます。
写真は大乗院参道プチテラス、流山街道名地(みょうち)プチテラス、土井苗間堀公園(でなまぼりこうえん)、スガマーケット。足立区では昔の用水路の名前や旧字名・旧町名が街の各所に残されています。当日配布のマップでは水路跡の位置も記載しています。
続いては都営保木間第5アパート(1966-1967年築)です。なかなかに荒れた雰囲気ですが、むしろだいたいこれが普通です。店が全部埋まっていることのほうが稀です。
子どもだけは集まりやすいのか、駄菓子屋的なお店はなんとか生き延びています。先ほどと同じく懐かしい「カーレース」のほか、SNKのゲーム筐体2つ、黒ひげ危機一発などが設置されていました。
南へ進んで花保中央公園で中休みしたあと、都営保木間第4アパート(1966-1968年築)へ。
こちらは小売ではなく卸売っぽい店舗として使われている部分が多いようでした。店の前には箱などが積み上がり、市場のようでもあります。
最後に、都営東栗原アパート(1966年築)。規模の大きい団地です。
公園に面した店舗で、八百屋さん系の食料品店がひとり気を吐いています。
また、このすぐ近くには私設のアーケード店舗群もあります。お店はあまり開いていませんが、通りぬけできる形式のもので、東京ではもはやかなり珍しいですね。
終着地点はつくばエクスプレス線の六町駅。足立区の散策は起終点に鉄道駅を設定するのが大変です・・・。
駅前ですこしだけ打ち上げをさせていただき解散。私は西新井まで歩いてから帰りました。
点在する団地を巡るということで数はあまりこなせませんでしたが、昭和の雰囲気がたっぷりと味わえたのではないかと思います。昭和の建物をたくさん見るなら、やはり昭和に開発された足立区を強くおすすめします。
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